

ミニコラム
犬種の特長 パグ
首クールを愛用してくれている犬種をご紹介します。
第2回はパグです。
性格
人や犬に対して社交的で明るく、優しい性格で飼い主には忠実でとても飼いやすい性格です。
飼育の注意点
顔に特徴的なシワがありますので定期的に清潔にしておかないと皮膚炎になりやすいです。めくらないと見えない程深いシワもありますので、しっかりチャックして見落とさないようにして下さい。社交的で好奇心旺盛ですので、他の犬や飼い主との触れ合いや、日々のお散歩や運動もとても喜びます。鼻の短い短頭首ですので、体温調節は苦手で暑い日は呼吸の状態を確認し、呼吸が荒いようであればお散歩を中止したり、室内であれば空調を調節するようにして下さい。
かかりやすい病気
皮膚病
マラセチア皮膚炎になることが多く、皮膚に炎症やべたつきがみられたり、フケが発生したり、酸っぱく油っぽい独特な異臭を放つことがあります。かゆみが強いのが特徴で、しきりに掻きむしってしまうために、感染部位は赤くただれ、脱毛してしまうことがあります。また、垂れ耳の犬種になりますので、この症状が耳道に出る細菌性外耳炎になる事も多くあります。
股関節形成不全
骨の変形や関節の緩みなど形態的な異常が起き、骨盤の骨と後肢の骨が正常に噛み合わなくなることで様々な症状を引き起こす病気です。腰を振って歩いたり、後ろ肢の動きが不自由そうに見えたり、フラフラと不自然な歩きかたをする、散歩の途中で座り込むようになり以前ほど散歩を喜ばなくなったり長距離を歩けなくなったりします。
壊死性骨髄脳炎(パグ脳炎)
原因不明の免疫介在性脳炎でパグに多く発症が報告される事から通称パグ脳炎とも言われる病気です。視覚障害やけいれん発作などのさまざまな神経症状を引き起こし命にかかわる恐ろしい病気です。
犬種の特徴 フレンチブルドッグ
首クールを愛用してくれている犬種をご紹介します。
第1回はフレンチブルドッグです。
性格
人懐っこくて甘えん坊。とても愛情深くてフレンドリー。飼い主以外の人や他の犬ともすぐに仲良くできます。基本的には穏やかですが、テリアの血が入っているので好奇心旺盛で活発な一面もあります。個体によっては興奮すると我を失って吠えたりかんだりする場合があるので注意学習能力は割と高い犬種ですので甘やかすだけではなく、ワガママな性格にならないようしっかりしつけをしましょう。
飼育の注意点
顔にある特徴的なシワは汚れがたまってしまうのでケアが必要です。綿棒などを使って清潔にするよう心掛けて下さい。また皮膚がデリケートで弱い個体が多いので、定期的なシャンプーや適度なブラッシングをしてお手入れをしてあげましょう。暑さや寒さに弱い犬種ですので、室内で飼い温度管理を行って下さい。特に暑さに弱いので、夏の暑い日のお散歩などは暑さ対策を必ずするようにして下さい。運動量はそれほど必要ではないので、短いお散歩で十分ですが、食欲旺盛で太りやすい傾向がありますので、運動と食事のバランスを考えましょう。
かかりやすい病気
皮膚病
皮膚が敏感で弱い個体が多い犬種になりますので、顔のシワや被毛が清潔にされていないことで、皮膚病にかかりやすくなってしまいます。皮膚病になると炎症が起こりかゆみや脱毛などの症状が現れます。体や手足を舐める、咬む、床などに体や頭をこすりつけるしぐさが頻繁にみられる場合はすぐに診察を受けましょう。
外耳炎
垂れ耳の犬種がなりやすい病気ですが、大きな耳を持つフレンチブルドッグも注意が必要です。皮脂腺が大きく皮脂が出やすい犬種ですので、その皮脂が原因で外耳炎を発症することがあります。臭いのするベトベトとした耳垢がたまると、かゆみや痛みを伴ってくるので足で引っ掻く様子がみられるようになります。
眼疾患
短頭種で目が大きく眼球が前に出ているので目にキズが付きやすく、目のケガや病気になりやすい傾向があります。その中で比較的結膜炎になる個体が多くみられます。
ドッグランでのマナー
ドッグランを楽しく安全に使うために知っておきたいマナーやNG行為を紹介していきます。
1.ドッグランのルールを確認しないで利用する
ドッグランはどこも全て同じルールではありません。
ドッグランごとによってルールは異なります。
事前にドッグランに掲示されているルールを読んでから利用しましょう。
2.飼い主の許可を得ず他の犬に食べ物をあげる
アレルギーを持っていたり 病気などで節制中の子もいますので、
飼い主の許可なく他の犬に食べ物を与えてはいけません。
食べ物をめぐってケンカになる事も多く、大怪我などのトラブルの原因になります。
3.おもちゃの使用は控える
食べ物と同じでおもちゃへの執着が強い犬同士でケンカになることもあります
またおもちゃを使う場合は、他の飼い主に確認した上で使用しましょう。
4.マウンティングをさせない
遊んでいるだけと思っていてもケンカに発展する事があります。
自分の犬がやる場合は注意深く監視し、やりそうになる前に即座に引き離し
やられそうになるなら即座に助けに行きましょう。
5.犬を置いてドッグランから出る
犬を放置するとケンカや事故などのハプニングが起こることがあります。
ドッグランを使用する間は必ず目の届く範囲で遊ばせるようにしましょう。
6.子供だけで遊ばせない
子供だけに犬を任せて遊ばせるのは危険です。
自分の犬と遊ぶことに夢中になってしまい周りが見えなくなることもあります。
犬同士がケンカになった場合、子供だけでは対処できません。
大きなトラブルにつながることもありますので必ず大人と一緒に遊ばせるようにしましょう。
7.噛む癖のある犬には必ず口輪をする
他の犬にケガをさせたり他の飼い主とのトラブルを避けるためにも
未然に事故を防ぐ準備として口輪をしましょう。
8.嫌がる犬を無理やり遊ばせる
飼い主の足元に隠れて動かなかったり、ドッグランから出たい素振りをする場合、
ドグランで遊ぶことを嫌がっている場合があります。
犬が嫌がっているようでしたらドッグランから早く出してあげて
愛犬が喜ぶ方法で遊ぶようにしましょう。
9.ゴミや糞を放置したり捨てて帰る
ゴミや糞は必ず持ち帰るようにしましょう。
そのまま放置すると誤飲や他の飼い主とのトラブルに発展することもあります。
お互い気持ち良く利用するためにドッグランを汚すような行為は控えましょう。
ドッグランで楽しく遊ぶために心掛ける事
ドッグランはみんなの物です。
他の犬や飼い主が嫌がる事や迷惑になる事は絶対にしないようにしましょう。
マナーやルールを守り楽しくドッグランで遊ぶように心掛けましょう。
犬の熱中症について
熱中症の主な症状
犬が熱中症となった場合、次のような症状が見られます。
1、熱中症の症状
急激な体温の上昇(40℃以上にまで上がります)のため、
口を大きく開けて、苦しそうにハァハァと呼吸をしたり、よだれを大量に出すほか、
悪心や嘔吐、下痢をしたり、一時的にふらついて倒れてしまうことがあります。
さらに、目や口腔粘膜の充血(赤レンガ色、やや暗めの赤色)が起こってきます。
2、熱中症がさらに進行した場合の症状
虚脱や失神、筋肉のふるえが起こったり、呼びかけにも反応しなくなったりします。
さらには、完全に意識がなくなったり、全身性のけいれん発作を起こしたりすることもあります。
症状がより進行してしまうと、吐血や下血(血便)、血尿といった出血症状が起こったり、
酸素をうまく取り込めずチアノーゼが起こります。そして、最悪の場合はショック症状を起こし、命に関わることもあります。
以下の症状がみられる場合は熱中症の可能性があり迅速な対処が必要です。
・呼吸が荒く、心拍数も普段より多い
・舌や口の中の色が赤い
・落ち着きのない様子をみせる
・ヨダレが多い
・自分で水を飲みに行かない、食べない
・ボーッとしている、フラフラしている
・横になって起き上がろうとしない
・ぐったりしていて元気がない
犬の熱中症の原因
熱中症を引き起こす原因として、以下のようなことがあげられます。
1、蒸し暑い日の車内
日差しの強い駐車場で、エアコンをつけずに停車した車内は、熱がこもり車内温が急上昇します。
そのような過酷な環境下では、ほんの数分で熱中症になってしまうことがあります。
また、エンジンをつけっぱなしに出来ない状況で、エアコンを切り窓を少し開けたとしても、
換気が十分には行えなず、温度はどんどん上がっていくので、体温が急上昇する危険があります。
2、閉め切った室内
エアコンをつけていない室内での留守番も、熱中症の原因となり得ます。
朝涼しかったからと、そのまま外出してしまい、日が昇ることで状況が大きく変化する場合もあります。
特に閉め切った室内では、想像以上に室温が高くなる場合があります。
直射日光が室内に入り込む状態や、ケージの中で犬が涼しい場所を探して移動できない状態などはさらに危険です。
また、エアコンをつけているからといっても油断はできません。
直射日光あたる場所にケージを置き、その中で留守番させるような場合には、
エアコンの冷気以上に暑さがまさってしまい熱中症になる危険があります。
3、蒸し暑い日の屋外
炎天下に外で遊ばせたり、直射日光のあたる屋外で繋留する場合も、熱中症の原因となります。
日陰のないコンクリートの上など、照り返し(放射熱)の強い場所は特に危険です。
4、蒸し暑い時間帯のお散歩
蒸し暑い時間帯の散歩も、非常に大きな熱中症の原因となります。
真夏のアスファルトの上は50℃近くに達します。地面近くを歩く犬は、
我々人間が感じる以上に放射熱を受けて、非常に過酷な暑となります。
熱中症になりやすい犬種と傾向
1、短頭種の犬
シーズー、ペキニーズ、パグ、ブルドッグ、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、ボクサーなどの短頭種の犬は、
体の構造上、スムーズな呼吸がしづらいため、熱中症になりやすい犬種といえます。
2、北方が原産の犬
シベリアンハスキーやサモエドなどの北方が原産の犬は、厚い被毛を持つため、
寒さに強い反面、暑さに強いとはいえず、熱中症になりやすい犬種です。
3、太っている犬
肥満気味の犬は、皮下脂肪が体内の放熱を妨げる要因となるため、体内に熱がこもりやすくなります。
また、首のまわりに付いた脂肪によって、呼吸機能が低下するので、
呼吸による体温調節が難しくなるため、熱中症になりやすい傾向がみられます。
4、子犬や老犬
体の生理機能が未発達の子犬や、逆に衰えていることが多かったりする老犬は、
体温調節が上手くできないため、熱中症になりやすい傾向がみられます。
5、心臓や呼吸器が弱い犬
心臓疾患や、気管虚脱といった病気を患う犬の場合、循環機能や呼吸機能が上手くできないため、
体温調節が難しく、熱中症になりやすい傾向がみられます。
犬の熱中症の応急処置について
熱中症になった場合は、以下の応急処置を行ってください。
1、意識がある場合
まずは体を冷やし、水分補給をしてください。
涼しい場所に移動して、水をたくさん飲ませて水分補給を行います。
そして、冷水で濡らしたタオルで体の動脈の通っている頭やわきの下、内股のつけねを冷やしたり、
風呂場や流し台で体全体に冷水をかけるなどして、体温を下げることが最も大切です。
また、体温は下げずぎないようにすることにも注意してください。
こまめに体温測定を行って、通常の体温である39度まで下がったら冷やすのをやめて、
すぐに病院に連れて行き、獣医師の診察を受けるようにしてください。
2、意識がない場合
すぐに身体を冷やしてから、動物病院と連絡を取り、一刻も早く動物病院に連れて行き、
獣医師の診察を受けるようにしてください。
体を冷やすといった応急処置を行わずに病院へ向かってしまった場合、
途中で症状が悪化する可能性が多いに考えられます。
まずは体を冷やして応急処置をすることを忘れす、必ず行うようにしてください。
3、必ず病院で診察を
症状が落ち着き、平常に戻っていても、必ず病院で診察をうけるようにしましょう。
一見、問題ないように見えていても、体内の循環器や臓器がダメージを受けている場合があり、
後日、容態が急変する恐れもありますので注意が必要です。
犬の熱中症の予防
1、屋内の場合
室内の風通しや、直射日光が当たらないように気をつけるほか、
エアコンなどを利用して、室温が高くならないようします。
ケージの中に入れる場合は、設置場所を十分考えましょう。
窓際はエアコンを入れていても高温になりますし、逆にエアコンの冷気が直接当たる場所は冷え過ぎになります。
また、万が一のエアコンの故障や停電などに備えて、充分な水分補給ができるよう、飲み水の量や置き場に注意しましょう。
2、屋外の場合
日中、屋外に連れ出すときは、炎天下を避け、水に濡らした犬用シャツを着せたり、クールグッズを利用することも効果的です。
外飼い場合は、ハウスを風通しの良いところに設置し、日除けなどで直射日光を防いでください。
リードで繋留する場合は日陰の涼しい場所を選んであげましょう。
また、十分に水分補給ができる環境も忘れないようにしてください。
3、車内の場合
車で出かけた場合は、車内に放置しないでください。
どうしても犬を同伴できない場合は、エンジンを切らずエアコンで社内の温度が上がらないようにするか、
日陰や風通しの良い場所を選んで繋いでおくようにしてください。
その場合でも、必ず誰かがそばについてあげるようにしましょう。また、水分補給も忘れないようにしてください。

